Collaboration Vol.3 "prasthana"

 

GUIDI 6 Panel Cap / prasthana × C THE C
color: BLACK ( buckle color BLACK or COYOTE )     
size: FREE
price: ¥49,500 (in tax)
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<<Product Story>>

prasthanaの展示会。
展示会のラインナップではないキャップが椅子に乗っかっていた。

デザイナー武井氏の私物だった。
存在は知っており、購入しなかった事を悔いたキャップだった。

それが、イタリアのレザーファクトリーであるGUIDIのオイルドカーフで製作したベースボールキャップだった。

prasthanaのアパレルはモード。
だけども、ハットではなくベースボールキャップというのがギャップで、ユニークで、好奇心が唆られた。

せっかくのモードな雰囲気が、ただのベースボールキャップではカジュアルダウンしてしまい非相性と思ったからだ。

ただ、被ったらそんな固定概念は払拭された。



つばは広く長め、外観からは目元が隠れる様な暗部さ。
髪がロングやボリュームある方でも包み込むクラウンの深さとゆとり感。
モードとして成立していたし、他のジャンルにも難なく馴染む懐の良さも感じた。


そして、GUIDIカーフの唯一無二のどっしりとした質感と、滑り、艶。あまりにも好相性で、過去最大に安心感と高揚感を得たヘッドウェアだった。


そこから我儘のはじまり。笑

そのままでも良かった。
サイズ展開でニーズを広くする以外に、改善ポイントなんて見つからない完成度だった。寧ろ完成していた。

ただ、私たちの癖が出てしまった。笑

でも、より多くの層をターゲットにした、所謂コストダウンを目的とした別注は論外だった。


そこから、武井氏との足し算の応酬がはじまった。
まず、バックルから。ベースは、FILDLOOKのテクニカルな解釈だったが、相反して鉄製の工業パーツへと変更した。


統一した形状ではあるものの、均整されていない色味や細かな凹凸。
ファッション用では無いからこその歪さが好印象だった。


とはいえ、ここに辿り着くまでに、コブラバックルという選択肢から始まり、他ブランドとの類似を嫌い、武井氏に随分模索して頂いた。資材現場から武井氏より電話が来ることもあった。休日もC THE Cの為に、活動してくださっていた。感謝感謝です。


因みに、デュレクターの土井は、どうしてもすぐ被りたかったのか、二時流通でprasthanaのGUIDI CAPを買っていた。勿論、凸いれた。

そんな、本作の別注のやりとりが増えていく度に、武井氏のこれまでのカルチャーを知る事ができ、CAPのディテールの細部の意味を紐解くきっかけとなった。

その1つが、CAPの折ネームだった。
裏原のストリート時代を通り、その当時の自身のスタイルにあったキャップがモチーフにあった。

そのディテールについて、話していく中で、
今回は私の学生時代にあるレゲエやヒップホップのスタイル、記憶に残るキャップのディテールの一部へと変換した。それは、後頭部のプレート。



時たまに、アニバーサリーで登場していたデザインだ。
それを、prasthanaと親交があり、prasthanaの付属でも使用される事もある、iolom様がハンドメイドで作る鈴のプレートで再現して頂いた。
一つ一つ手打ちで凹凸感を出した鈴の風合いはジュエリーだった。


GUIDIカーフに、工業資材、鈴のプレート。
それぞれが主張が強い為、まとまるか不安でもあったが、心配も無用なルックスになった。

 


ANNIVERSARY(記念品)と評すに相応しい存在感。
ワンサイズで、バックルカラーがコヨーテとブラックの2色。
ニーズは拡げず、プロダクト強化です。
どうぞ、お楽しみください。

 

C THE C 
下村